長旅における数少ない“お仕事”がビザの取得。ここでは各国のビザをどのように取得したか、報告していきます。また、ビザが不要な国でも出入国時に厳しいチェックがあったりもするので、その辺の情報も掲載したいと思います。ただし、流動的な部分も多い情報だけに、人や時期によって「俺は違った」といったケースもあるかもしれません。あくまでも参考までに

※ビザの取得期間は大使館の稼動日で数えています。つまり土日休みの大使館で翌日といっても、金曜日に申請したら取得は月曜日になるということです
※所要3日というのは申請した日、そして取得する日を含めての3日、という意味です。つまり要3日というのは、たとえば月曜日に申請すれば水曜日に取得できるということです。ただし翌日、といっても前日の○時までに申請しないと翌日取得は無理だと定められていたりもします

アジア  アフリカ  中東  ヨーロッパ  北中南米

 

 ■アジア
タイ



ビザ取得地:東京(日本)
料金:翌日取得=3000円

タイは片道航空券のみの場合には、原則としてビザが必要となる。実際にはビザなしでもまったく問題なく入国できる場合が多いのだが、念には念を入れて取得。東京のタイ大使館では、ビザの発給業務は申請も受け取りも午前中のみ。夜型人間の私たちにはつらかった。

カンボジア



ビザ取得地:バンコク(タイ)
料金:翌日取得=1100バーツ(=約3300円)

カンボジア大使館が比較的へんぴなところにあるために、旅行代理店に依頼。料金、かかる日数も代理店によって違うようだが、基本的には翌日発行らしい。ちなみに翌々日発行では1050バーツ(=約3150円)だった。

ベトナム



ビザ取得地;バンコク(タイ)
料金:要3日で2050バーツ(=約6150円)

カンボジア・ビザと同じタイミングで旅行代理店に依頼。こちらも翌日発行も可能なようだが、それだけ割高になる(翌日発行で2400バーツ)。なので私たちはベトナム・ビザをゆっくり目発行にして、そのぶんカンボジア・ビザを翌日発行でお願いした。ちなみに旅行人ノートなどにベトナム・ビザは出入国地点を記入しなければならなかったり、それが違ったりすると追い返されるとある。だが、私たちの取得したビザの出入国地点は「International Port」。つまり、外国人の出入国が認められている場所ならどこから入っても出てもOKというビザだった。

ラオス



ビザ取得地:プノンペン(カンボジア)
料金:翌日発行で40ドル

写真要3枚。ラオスビザはベトナムで取得すると割高になるらしい(おそらく55〜60ドル)ので、カンボジアにて取得。これはキャピトル・ホテルでお願いした。ちなみにもろもろの理由があって、結局ラオスには入国せず、捨ててしまうことになった悲しいビザ。

中国



ビザ取得地:ハノイ(ベトナム)
料金:要4日で40ドル

要写真1枚。滞在していたホテルのフロントにてお願いした。直接自分たちで取りにいくと35ドルだと言っていた。なお、ハノイで取れる中国ビザは1か月ビザのみなので、それ以上滞在するときは中国国内で延長の申請をする必要がある。

※ビザの延長について
最初カシュガルの公安にて延長をしようとしたら、「ビザの残り期間が3日以内でないとダメ」と断られた。そこで、ウルムチの公安外事科で延長。1か月の延長が写真要1枚で125元。翌日発行だった。写真がない場合でも余分に20元支払えばOK。ちなみに敦煌ではビザの延長ができないので要注意。

ネパール



ビザ取得地:ラサ(中国チベット自治区)
料金:即日発行で255元(=約3825円)

要写真1枚。ノルブリンカのそばにあるネパール領事館に出向き、申請した。ビザの発給業務は午前中のみ。本来は翌日発行なのだが、「明日はガンデン寺に行くから取りに来れません……」と懇願したら、その日の夕方に受け取ることができた。領事館の担当者はかなり感じのよい人。ちなみに初めてのネパール訪問であれば、60日ビザがおりる(2回目以降は30日)。

インド



ビザ取得地:カトマンドゥ(ネパール)
料金:300+650=950Nルピー(=約1900円)

カトマンドゥのインド大使館に直接出向いて申請。取得までの手順はやや面倒で、計3回大使館に通わなければならない。まずはじめにTELEXと呼ばれる申請用紙2枚を提出、このとき300Nルピーを支払う。これは申請者がブラックリストに載っているかどうかをチェックするためらしい。同時にビザの申請用紙をもらうので、次回訪問するまでに必要事項を記入して写真を1枚貼っておく。TELEXのチェックが特に問題なければ、1週間後の午前中に再度大使館に行き、作成しておいた申請書を提出し改めてビザを申請する。このとき同時にパスポートを預け、650Nルピーを支払う。そしてその日の夕方、またまた大使館を訪問し、そこでようやくビザのシールが貼られたパスポートをゲットすることができる。取得可能なビザはシングル、もしくはダブル。有効期限として1か月もしくは6か月を選択できるが、値段は同じなので6か月にしたほうがよい。というより、特に希望を出さなければ自動的にダブルの6か月ビザが発給されるらしい。ちなみに大使館の窓口は非常に混雑しており、回転も非常に遅い。できれば早めに行くのがおすすめ。タメル地区から大使館までは徒歩で約20分だが、たいした値段ではないのでリクシャーやティンプーなどを利用してもよいだろう。

パキスタン



ビザ取得地:カトマンドゥ(ネパール)
料金:タダ(翌日発行)

通常はデリー(インド)の大使館にて取得するのが旅行者の定番なのだが、印パ情勢がおもわしくないためインドではパキスタン・ビザは降りない(2002年11月現在)。そのため、ネパールにて前もって取得しておくことに。カトマンドゥのパキスタン大使館は移転したばかりでガイドブックなどには掲載されていない。場所はリングロードのバングラディシュ大使館のそばをちょっと入ったところ(非常にわかりにくいが、リングロードに緑色の看板が出ている)。ビザ業務の営業時間は午前11時〜12時30分までと短時間なので要注意。取得にはまず申請用紙に必要事項を記入し、写真2枚、パスポート&パスポートのコピーを添えて提出する。そして翌日には発行される。パスポートのコピーは前もって用意する必要があるが、大使館そばに「Photo Copy」と書かれた店が何軒かあるのでそこでコピーを取ればよい。今回取得したのはシングルの3か月ビザ。ちなみに10月中にビザを取得したほかの旅行者は皆入国期限が11月31日となっていたが、私たちは2月28日だった。ラッキー? インドからアフリカ大陸にフライトしてしまったため、結局パキスタンへの入国はお流れに。

 ■アフリカ
エチオピア



ビザ取得地:アジスアベバの空港(エチオピア)
料金:即時取得、315ブル(=40ドル)

ビザ自体は通常空港で問題なく取得できる。しかし、私たちがアジスアベバのボレ国際空港に到着したとき、なんと空港内の銀行が閉まっているというトラブルに。ビザ取得には40ドル相当の現地通貨が必要(ドル払いは不可)なため、非常に困った。結局その辺にいたおじさんに闇で両替してもらい、なんとかなったのだが……(旅の日記あり)。

ケニア



ビザ取得地:ナイロビの空港(ケニア)
料金:即時取得、50ドル

空港の入国審査の手前にビザ発行窓口がある。ここで用紙に必要事項を記入し、お金を支払えば、速攻でビザを発行してくれる。写真は不要。取得できるのはシングルの3か月ビザだが、タンザニアおよびウガンダに行って再びケニアに帰ってくる場合にはビザ代の再支払いは免除される。窓口の係員はとてもテキパキとしていて、待たされることもほとんどなかった。ちなみに入国審査では、イエローカードの提示を求められ、宿泊先のホテルおよびサファリを申し込んだ旅行代理店の名前を訊ねられた。もちろんいっさい予約をしていなかったので、ガイドブックに載っていた適当な名前を答えておいた。

タンザニア



ビザ取得地:ナイロビ(ケニア)
料金:即日取得、25ドル

ナマンガの国境でも取得できるみたいだが、トラブル防止のために事前にナイロビのタンザニア大使館にて取得しておいた。タンザニア大使館の場所は「Reinsurance Plaza」というビルの中で、窓口は午後2時まで。申請用紙に写真を2枚添えて提出し、1時間後に受け取りとなる。

ザンビア



ビザ取得地:タンザン鉄道内(ザンビア)
料金:即時取得、25ドル

タンザン鉄道のなかで取得。タンザニア側の国境ムベヤで係員が乗ってきてコンパートメント内で出国手続き。スタンプをポンと押してもらうだけの簡単なもの。出国手続きが終わってから待つこと3時間、「いつになったらザンビアに入国できるのかねえ」と生あくびをしていた頃にザンビア側の係員が乗ってきて、ビザ取得と入国手続き。1か月のシングル・ビザで25ドルだったが、たぶん3か月までは同じ値段だろう。こちらも必要書類に記入してお金を払うだけといたってスムーズ。荷物はまったく見られなかった。

ジンバブエ



ビザ取得地:ビクトリアフォールズの国境(ジンバブエ)
料金:即時取得、30ドル

ビクトリア・フォールズの国境で取得。シングルの90日ビザで30ドル。朝10時にJollyboys Backpackersのバス(無料)で宿を出発し、ザンビア側で出国手続きをしたあと、また同じバスでジンバブエ側のイミグレまで乗せていってくれた。ジンバブエ側のイミグレは書類に記入してお金を払うだけで、アっという間にシールを貼ってくれた。荷物チェックはなし。ザンビア側のイミグレとジンバブエ側のイミグレの間は歩くとけっこうありそうだったので、重い荷物を持っている私たちとしてはJollyboys Backpackersのバスはとてもありがたかった。

ボツワナ



日本人はビザ不要(2003年4月13日現在)

Intercape社の長距離バスにてジンバブエのビクトリアフォールズからナミビアのウィントフックまで移動する際、ボツワナを経由する。といってもボツワナ滞在はほんのちょっと(約1時間)なので、入国した実感はわかない。それでも入国時と出国時にイミグレがあり、入国カード&出国カードの記入が必要になる。当然スタンプあり。

ナミビア



日本人はビザ不要(2003年4月13日現在)

ボツワナ側のイミグレから橋を渡ってすぐにナミビアのイミグレがある。イミグレの業務はかなりスムーズ。入国カード&出国カードあり。特に希望を言わなかったが、パスポートのスタンプに30日間と記入された。

南アフリカ



日本人はビザ不要(2003年4月18日現在)

イミグレ自体は何の問題もない。滞在日数を聞かれたので「1か月」と答えたら、なぜか60日分のスタンプ(シールだけど)をくれた。しかし、夫はイミグレを出て外で煙草を吸ってからバスに戻ろうとしたら、ポリスに捕まり荷物を全部開けられた。ノートパソコンの電源まで入れさせられたのはかなり腹立たしい。ちなみに荷物チェックをされたのはバスの乗客全員のなかで夫のみ。なぜ?

 ■中東
エジプト



ビザ取得地:カイロの空港(エジプト)
料金:即時取得、15ドル

空港到着後ターミナルに入ってすぐのところにある両替所で印紙を購入し、自分でパスポートに貼る。それをイミグレの係官に見せると、印紙の上にスタンプを押してもらえる。写真などは不要で、手続きは非常に簡単。ちなみに支払いはUSドルキャッシュのみ。T/Cやエジプトポンドでの支払いはできないと言われた。イミグレを出てしまうと、到着ロビーには両替所がないので、市街までの交通費など最低限必要な分は印紙購入の際に一緒に両替したほうがよいかも。

トルコ



日本人はビザ不要(2003年5月11日現在)

空港到着時にパスポートを見せて、スタンプをもらうだけ。手続きは非常にスムーズ。私たちはビザなし&片道チケットだったが、何の問題もなかった。

 ■ヨーロッパ
ブルガリア



日本人はビザ不要(2003年5月24日現在)

夜行バスでトルコから入国。イミグレでは「ソフィアでのホテルはどこだ?」とか、「またトルコへ戻るのか?」など、何点か質問されたが、特に問題なし。いったんパスポートを預け、入国カードに必要事項(名前やパスポート・ナンバーなど)を係員がワープロで手打ち入力したものを渡される。

ギリシャ



日本人はビザ不要(2003年5月27日現在)

ブルガリアから夜行列車で入国。夫婦揃って寝こけていたら、深夜2時ごろ係員がやってきて、寝ぼけながらもパスポートを見せる。半分寝ていたので(笑)よく覚えていないが、まったく問題なく入国OK。

イタリア



日本人はビザ不要(2003年6月9日現在)

ギリシャから船でブリンディシへ入国。フェリー会社でパスポートを見せた以外、船に乗る前も乗ったあとも荷物はおろか、パスポートのチェックもなし。EUって便利ですね(笑)。もちろん入国スタンプもなしで、多少不安になるも、のちのちもなんの問題もなし。

クロアチア



日本人はビザ不要(2003年6月22日現在)

イタリアから船でスプリット港へ。船から降りるとイミグレの前に長蛇の列ができていた。イミグレでのチェックは非常に簡単なもので、あっさりと通過。荷物について多少質問(酒など、税関に申請するようなものは持ってないか? みたいな)されたが、「ノー」と言い張ってパス。

ボスニア・ヘルツェゴビナ



日本人はビザ不要(2003年6月26日現在)

クロアチアのドブロブニクから国際バスで国境越えした。旧ユーゴ圏のなかでも入国審査が厳しそうなイメージがあったが、実際にはまったくのノーチェック。バスのなかで寝ていたら、いつのまにか国境を越えていた。ただし、出国のときはパスポートチェックあり。

ハンガリー



日本人はビザ不要(2003年6月29日現在)

クロアチアのザグレブから国際列車で国境越えした。国境ではクロアチア、ハンガリーの順に係員が乗り込んできてパスポートチェックがあるが、特に問題なし。

スロバキア



日本人はビザ不要(2003年7月2日現在)

ハンガリーのブダペストから国際列車で国境越えした。国境ではハンガリー、スロバキアの順に係員が乗り込んできてパスポートチェックがあるが、特に問題なし。

オーストリア



日本人はビザ不要(2003年7月4日現在)

スロバキアのブラチスラバから国際列車で国境越えした。国境ではスロバキア、オーストリアの順に係員が乗り込んできてパスポートチェックがあるが、特に問題なし。オーストリアはEU圏なので、東欧から来るとEU入圏のスタンプがパスポートに押される。

チェコ



日本人はビザ不要(2003年7月6日現在)

オーストリアのウィーンから国際列車で国境越えした。国境ではオーストリア、チェコの順に係員が乗り込んできてパスポートチェックがあるが、特に問題なし。EU圏から東欧へ出るので、EU出圏のスタンプがパスポートに押される。

ドイツ



日本人はビザ不要(2003年7月11日現在)

チェコのプラハから国際列車で国境越えした。国境ではチェコ、ドイツの順に係員が乗り込んできてパスポートチェックがあるが、特に問題なし。ドイツはEU圏なので、東欧から来るとEU入圏のスタンプがパスポートに押される。

デンマーク



日本人はビザ不要(2003年7月17日現在)

ドイツのベルリンから国際バスで国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。

スウェーデン



日本人はビザ不要(2003年7月18日現在)

デンマークのコペンハーゲンから国際列車で国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。

オランダ



日本人はビザ不要(2003年7月20日現在)

デンマークのコペンハーゲンから国際バスで国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。バスだといつ越境したのかもわからないくらいあっさりと国が変わっていた。

ベルギー



日本人はビザ不要(2003年7月24日現在)

オランダのアムステルダムから国際バスで国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。バスだといつ越境したのかもわからないくらいあっさりと国が変わっていた。

フランス



日本人はビザ不要(2003年7月25日現在)

ベルギーのブリュッセルから国際バスで国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。バスだといつ越境したのかもわからないくらいあっさりと国が変わっていた。

イギリス



日本人はビザ不要(2003年8月1日現在)

フランスのパリから国際バスで国境越えした。事前にイギリスは入国審査がかなり厳しいと聞いていたのでびくびくしていたが、実際はそうでもなかった。パスポートをチェックして、荷物をX線に通してオシマイ。ただし、同乗の外国人ツーリスト(国籍不明)がひとり入国できないでいた。なお、空路の場合は片道チケットでは入国できないという噂だが、僕たちはスペインからの帰路、ロンドンのヒースロー国際空港での入国審査で出国チケットの提示を求められなかった。「イギリスにはどれくらい滞在するんだ?」という質問に「5日だけ」と答えたからだろうか……(謎)。

スペイン



日本人はビザ不要(2003年8月5日現在)

イギリスのロンドンからマドリッドへフライトした。空港では一応パスポートチェックがあるが、スタンプを押すだけの簡単なもの。

ポルトガル



日本人はビザ不要(2003年8月15日現在)

スペインのセビーリャから国際バスで国境越えした。同じEU圏内での移動になるため、パスポートチェック、荷物チェックなどはまったくなし。バスだといつ越境したのかもわからないくらいあっさりと国が変わっていた。

 ■北中南米
アメリカ



日本人は90日以内の滞在ならばビザ不要(2003年8月26日現在)

テロ事件以降、入国審査がかなり厳しくなったらしい。僕たちのときも入国審査のところに長蛇の列。ひとりひとり、じっくりと審査される。パスポートのパキスタン・ビザに対して突っ込まれたが、ビザを取得しただけで実際にはパキスタンに入国していなかったので問題なし。出国チケットの提示あり。僕たちはアメリカの滞在期間が結構長かったので少し疑われたが、レンタカーで横断する旨伝えたら大丈夫だった。その際Hertzの予約伝票(PCでプリントアウトしたもの)も提示させられたので、念のために用意しておいてよかった。なお、出国時はまったくのノーチェック。

メキシコ



日本人はビザ不要(要ツーリストカード。2003年10月7日現在)

ニューヨークから空路メキシコ・シティにイン。機内で配られたツーリスト・カードに必要事項を記入し、パスポートとともに提出するだけ、と入国審査は非常に簡単なもの。片道チケットだったが、何の問題もなかった。滞在日数を聞かれたので「2週間」と答えたら、30日間の滞在許可をもらった。なお、キューバからの帰路再度入国する際、カンクンの空港でなぜか20日間しかもらえなかったので、猛烈に抗議したら90日間になった。かなり態度の悪い係官だったが、「日本大使館に確認済み」と言ったらしぶしぶ日数を書き直してくれた。

キューバ



ビザ取得地:カンクン(メキシコ)
料金:往復航空券に込みで221ドル+税40ドル。即日発行可

入国審査は厳しめ。ひとりずつ結構時間をかけて審査している。特にパスポートの顔写真と実際の顔を真剣に見比べて、「めがねを外してみて」とか、「髪をうしろで束ねてみて」とか、うるさい。宿を予約していないと、その場で電話予約させられると聞いていたが、実際には宿に関して突っ込まれなかったのでよかった。なおビザはパスポートに押すのではなく別紙となる。またキューバ出国時には25ドルの出国税が必要。

ペルー



日本人はビザ不要(要ツーリストカード。2003年11月10日現在)

南米諸国はブラジル以外はビザが不要、というのは旅行者の間では有名。ただし飛行機で入国する場合には、復路の航空券が原則として必要となるらしい。ちなみに私たちは往復チケットではなく、メキシコシティ〜リマ〜キト(エクアドル)といった変則的な航空券だった。これでも一応ペルーの出国チケットは持っていることになるので心配していなかったのだが、結局リマの空港のイミグレで航空券の提示は求められなかった。この辺は多分運もあるのだろう。入国審査はいたってシンプルで、まったく問題なし。いっぽう陸路でボリビアへ出国する場合、国境で役人による荷物&所持金検査という名目の窃盗の被害に遭う旅行者が多いようなので、注意したい。僕たちはだいじょうぶだったが、ほかの旅行者は結構やられていた。ペルーの役人は腐っている。

ボリビア



日本人はビザ不要(要ツーリストカード。2003年12月2日現在)

ペルーのプーノからダイレクトにラパスまで向かうツーリストバスを利用して越境した(コパカバーナでバスの乗り換えあり)。ペルーの項でも書いたが、心配していた荷物チェックもどきの窃盗に遭わずに済んだので運がよかった。ボリビア側の入国は何の問題もなし。

チリ



日本人はビザ不要(要ツーリストカード。2003年12月15日現在)

ウユニから塩湖などを回りつつ国境を越えてサンペドロ・デ・アタカマまで2泊3日で抜けるツアーを利用した。ツアーでの越境のため、ボリビアの出国およびチリの入国はほとんど流れ作業。チリ側のイミグレは国境ではなく、サンペドロ・デ・アタカマの街入口にある。ボリビアからチリに入る場合、荷物チェックは結構厳しい。チーズや肉類などは持ち込み禁止で、コカの葉を持っていないかなども入念にチェックする。靴類は洗剤に漬けて洗浄する必要があるし、面倒な国境である。ただ僕たちはほとんど調べられなかった。人によっては時間をかけてチェックされていたので、ここも運次第なのだろう。

アルゼンチン



日本人はビザ不要(2003年12月22日現在)

サンチアゴからメンドーサへ抜ける国際バスにて越境した。アンデス山脈の荒野に突然近代的なイミグレの建物が現れるのでびっくりする。チリ側もアルゼンチン側も同じ建物内にあり、出国&入国審査を順次行う流れになっている。アルゼンチン入国の際になぜか現地人のみ荷物があり、外国人の僕たちはノーチェックで通過できた。

ウルグアイ



日本人はビザ不要(要ツーリストカード。2004年1月14日現在)

ブエノスアイレスからフェリーで対岸のコロニアへ日帰りで行ってきた。アルゼンチン、ウルグアイともに日帰りでも出入国審査が必要。ブエノスアイレス、コロニアの双方に両国のイミグレがあり、フェリーに乗る前に出国&入国審査を済ませなければならない。イミグレのチェックは非常に簡単でほとんど流れ作業のようだった。

パラグアイ



日本人はビザ不要(2004年1月21日現在)

プエルト・イグアス(アルゼンチン)およびフォス・ド・イグアス(ブラジル)より日帰りでシウダ・デル・エステに行く場合に限り入国審査が不要。というより、アルゼンチンやブラジル側からローカル・バスで越境するときにイミグレには特に寄らないので、パラグアイを1泊以上滞在したい場合は必ずバスの運転手に言ってイミグレで降ろしてもらうこと。たとえばスタンプなしでそのままパラグアイを旅し、空路もしくは陸路で別の国境から出国しようとすると罰金を取られるとか。

ブラジル



ビザ取得地:ラパス(ボリビア)
料金:50USドル。48時間後発行

最近厳しくなってきたブラジル・ビザ。これをどこで取得するかが南米旅行の課題のひとつだったりする。基本的にはブラジル大使館および領事館がある場所ならばどこでも取得できるのだが、場所によってはブラジル出国の航空券の提示を求められたり、弁護士の証明書が必要だったり、T/Cのコピーを提出したりと、難易度が変わってくる。従来はブエノスアイレスでの取得が簡単だと言われてきたが、最近は厳しくなったという噂も。私たちはダメもとでラパスのブラジル大使館へトライしに行ったのだが、これが大正解。すごく感じのいいスタッフが親切に応対してくれた。航空券の提示もなかったし、予想していた以上に簡単にビザを発行してくれた。しかもラパスだとビザ代がほかで取得するよりもかなり安い。ラパスの場合、必要なものは6か月以上有効期限が残っているパスポート、黄熱病カードのオリジナルとコピー1枚、クレジットカードのコピー1枚、3×4cmの写真1枚。ビザ代は近くのブラジル銀行へ直接振り込み、その領収書を提出する。なおビザの発給業務は9〜13時までで、大使館に入るのにパスポートのコピーが1枚必要(入口で守衛さんに預ける)。3か月マルチ。