ケニアといえばサファリ。貧乏旅行者にとってサファリ・ツアーはちとツライお値段なのですが、やっぱりここは行っとくべきでしょう。私たちは比較的長めの4泊5日というツアーで、マサイマラ国立保護区&ナクル湖国立公園に出かけてまいりました。意外と(いやかなり)ツーリスティックな一面もあるサファリですが、なかなかに楽しめました

 


ケニアでも野生動物の数が多いことで知られるマサイマラ国立保護区の入り口にて。「地球の歩き方」によると大阪府と同じ広さがあるそう

 


公園内はサバンナの景色がどこまでも続きます。昔、地理の授業で習ったときには「はあ?」って感じだったけど、こうして目の前にしてみると「なるほど、これがサバンナかあ」と妙に納得してしまう

わが吉田家人気ナンバーワンのキリンちゃん(つってもふたりしかいないけど)。こんなに悠々としててでっかくって変な形をしてて、なおかつキュートな動物はほかにいないでしょう。動物園と違って、外で見るキリンはホント、サバンナによく似合う

 


個人的にはお気に入りの動物、シマウマ。だってこの模様で馬だなんて! サファリも最後のほうになると「またシマウマかあ……」とちょっぴり飽き気味だったけど(笑)。ガイドさんいわく、シマウマは馬やロバと違って家畜にはならないのだそう。「従順じゃないから」。ふうん

アフリカの大地! といえども、やっぱりここは観光地なのです。人気動物がいるとご覧のとおり、どこからともなくサファリ・カーがうじゃうじゃ。もちろん客はほとんどが外国人

 


サファリ・カーが集まった先には、動物の王者、ライオンが! 立派なたてがみ、引き締まった体……なんかセクシーな動物ですね。ちなみにライオンくんは案外と狩りがヘタなんだそう

雄ライオンに続いて、ライオンのレディース・チームが登場。のっしのっしと歩いていく様子は女子といえども? 風格バッチリ

 


こちらは子連れライオン。右下に見える赤い肉は、今晩のディナー、シマウマくん。むしゃむしゃとおいしそうに食べてました

これはソーセージ・ツリーといって、マサイ族はこの実からビールを作るのだそう。なるほど、確かにソーセージみたいに見えますな

 


サファリ一日目を終了、「お疲れさまでした」。サファリ・カーはこんな感じにルーフが開くタイプの車がほとんど

「ビッグ5」に名を連ねるバッファローの大群に出会いました。「なあんだあ、牛かあ」と言うなかれ(言ってたけど……笑)。性格は凶暴で、ハンターはライオンよりも恐れるとか。と言ってもこのヅラのような角を見てるとなんだかかなりマヌケな印象を受ける

 


地味な動物ナンバーワン、トピ。名前はかわいいんだけど、数も多いせいか、なんだかパっとしないのねえ。ちなみにレイヨウ類らしい(なんじゃそれ?)


サファリ・カーの前を一匹の象が悠然と歩く。「撮るなら勝手に撮ってくれ」とでも言いたげな象に向かってパシャパシャとシャッターを切るダンナ。サファリ用の写真にはやっぱり一眼レフがほしい……

 


パオーンとばかり鼻を降る象さん。やっぱり自然の中で見てもデカイです。いい動きしてます。のっしのっしと歩く姿はイメージよりももっとワイルド


水の中にカバがいるのだが、うーん、いまいちなんだかよくわからない(笑)。カバという動物は昼間はずーっと水に潜っていて、時々「プシュウ」とマヌケなため息をついています

 

はて、この薄汚い石碑は? 答えはなんと国境! この石碑から向こうはタンザニアなのです。島国の日本人には「ここから向こうは違う国だよー」と言われても、なんだかピンとこない
サファリ中に保護区内の木の下でランチ。ちなみにガイド氏いわく、「前にこの木にヒョウが登っててランチできなかったんだよ、ははは」とのこと。うーん、オチオチ飯など食べてていいのかしらん?

 


こちらが本日のランチ。パンにチキンにポテトにサラダ。最安値に近いツアーなのに、お味も量もケッコウなものでした

保護区内といわず、ケニア国内いろいろなところでガゼルの群れを目にする。2、3日サファリすると、もう見向きもしなくなる、可哀相なガゼル一家。写真はグランドガゼル

 


こちらのトムソンガゼルはサファリ中よく見た動物ナンバーワンかも? プリプリ尻尾を振ったりピョンピョン飛び跳ねたり、仕草がいちいちカワイイ。ディズニーの「バンビ」に通じるところがある気がする……

サファリの人気者、チーターを発見。こうやって見ると、なんだか猫っぽい。猫好きの私としては、一度は飼ってみたい動物(無理か……)

 


サファリもダレ気味になってきたころ(笑)、目の前に黒い大群が。うわ、これ全部象! 大きいのから小さいのまで100頭近く(以上?)が群れになってのっしのっしと歩いていきました。こういう風景はやっぱり動物園じゃ無理なものでしょう


キリンちゃんが草むらから長い首をにょきっと出して、むしゃむしゃと葉っぱを食べてました。ちなみにキリンの下はザラザラしてて頑丈で、木の棘なんかもペロリと食べてしまうとか

 


ぼんやりと夕暮れを眺めていると、木の上になんだか物体が。ガイドさんに説明されたのだけど、名前を忘れてしまった(笑)。これだけ巨大な鳥が止まっているにしては、木が小さいような気がしたのだが、本人達はせっせと卵を温めている模様

私たちが宿泊したキャンプ・サイトの前にデデーンとバッファローの頭蓋骨&角が置かれていました。ちなみにバッファローの肉は硬くてあまり美味しくないらしい

 


宿泊場所のテントはちゃんと備え付けのもので、しかも屋根まである。テントの中にはベットもあって、なかなかゴキゲン。でも「こんな恐ろしいテントは嫌だ」というお客さんもいたりして、人によって価値観は違うものだなあと思った
キャンプ・サイトには電気もガスもきていないのに、なぜかホットシャワーが。裏を覗いて納得、こんなドラム缶を炊いて温水を作ってるのです

 

キッチンももちろん薪ですべてまかなっています。薪拾いが大変そうだけど、なんだかこういうクッキングにも憧れるものがある。ちなみにサファリ中のご飯はなかなか充実してました
つうわけで、ただいま薪を拾い中。今晩の夕飯用にこんだけ集めたよう!とニコニコ顔のお兄ちゃんをパチリ。でもここももちろん保護区内。こんなノンキなことしてて、動物に襲われないのかしら……とちょっと不安になる

 


と思いつつテクテク歩いていくと、なにやら記念碑のようなものが。なんと、この近くで象に殺された人を追悼するものだそう。うーん、写真なんて撮ってていいのか(笑)?

サファリ・カーに乗っていると、突然目の前を牛の大群が川の流れのように押し寄せてきた。こちらは保護区内のマサイ族が飼っている、れっきとした家畜です

 


サファリの途中では、もちろんお土産屋さんに寄ったりもします。マサイの盾と槍でちょっとその気になっている恥ずかしい写真(笑)。しかもちょっと欲しい……

最終日に訪れたナクル湖国立公園。広大なサバンナが広がっていたマサイマラ国立保護区とはひと味違う風景が続きます

 


途中から一緒のツアーになったカイロ在中のベネズエラ人とエクアドル人のカップル。明るくて、気さく。彼らと一緒になって、サファリの楽しさがアップしたかも。「これがラテンのノリなのね〜とつくづく納得。でもこれもなんだか恥ずかしい青春ドラマのような写真だ(笑)

ナクル湖は動物もさることながら、鳥類の種類が多い。こちらはコウノトリ。黒い羽がなんともシュールで、つげ義春のマンガに出てくる鳥を思い出した。こんなのが赤ちゃんを運んできていいのか?

 


ペリカンペリカン、俺たちペリカン♪ってな感じでひょこひょこと歩いていたペリカンの群れ。車が近づくといそいそと逃げていく姿もファニー。やっぱりコレも一匹飼いたい(笑)

「うわー、見える見える」の図。鳥はサイズが小さいものも多いので、双眼鏡は必須。ただし、私たちは一台しか持っていなかったので取り合いに(笑)

 


ナクル湖のハイライトといえばコレ! フラミンゴの大群が湖を覆いつくし、まるでピンクの湖のように見える。まさに見たかった風景で、感激。ここはギャル向きかも?

ナクル湖を見渡せる山頂がビュー・ポイントになっていて、ここでは車が降りられる。ちなみに大地溝帯といって、地面が裂けたりなんだかしたりして(あまりよくわかっていない……失礼)できた土地なのだそう

 


ガイド兼ドライバー氏、山頂で携帯電話中。アフリカのサファリ中だって、携帯電話でお話しちゃう時代なのです。仕事の電話? それともギャル?
なんだか恐竜のような足跡が続いています。これはひょっとして……

 

そう! ナクル湖ではぜひ見たかった動物、サイ。親子でのっしのっしと歩いている姿はまんま恐竜のような気がする。想像上の動物、ユニコーン(一角獣)にいちばん近い動物なのでは?

ウォーターバックの雄が不思議そうにこちらをじーっと見ていた。サファリをしていて思うのは、こちらが動物を見ているように、動物もこちらを見ているということ。「あ、東洋人だ!」とか思ってるのかしら

 

サバンナ・モンキーもやっぱりこちらを見ていました。「なんか食べ物くれ」という顔をして(笑)。こうしていろんな動物を見ていると、やっぱり猿がいちばん人間に近い顔をしている