日本にいたときは、「ジンバブエ? アフリカのどこだっけ?」という程度の知識しかなかった記憶があります。けれど結果として1か月という過去最長の滞在記録になってしまったジンバブエ。そんなにいるつもりなかったのに(笑)、なんだか自分たちでもビックリ。首都ハラレの街を中心に、いろんな側面のあるジンバブエの写真をまとめてみました

 


ジンバブエに入国するやいなや、かのビクトリア・フォールズの街でズラリと並んだ車の列が目につきました。しかもこの車たち、みんな無人。地元の人に「なぜ?」と聞くと、経済が破綻してて、ガソリンがないとのこと。う〜む
 
首都ハラレのガソリン・スタンドにて。ハラレでもやっぱりガソリンは不足しがちで、運転手はみんなブラック・マーケットで去年までの倍以上の値段を払ってガソリンを手に入れているそう。BPのスタンドにShellの車が止まっていても不思議じゃない
ジンバブエはインフレのまっただなか。貨幣価値がどんどん落ちているから、100ドル両替したら、ご覧の通り札束がドーンとやってくる。この国では闇両替がポピュラー。公定レートとの差が激しいから、外貨を持っているとお得  
ジンバブエのお札は、しょぼさナンバーワンかも(笑)。アフリカの紙幣は動物があったり、ポップなものが多いが、これはモチーフがただの石! でもこのダメダメ感もまたいい味を出している

列車に乗ってみました。夜行列車ひと晩で、いちばん高い席で400円という、笑ってしまうような値段。ちなみに車内はゴキブリが多いということに目をつぶれば、いたって快適
 
列車からみた朝焼け。グラデーションがくっきりしていて、うっとりするぐらい美しい。「アフリカの朝だあ〜」って満足な気分になる。朝寝坊体質の私たちだから、朝日を見ることは少ないんだけど……
首都ハラレは結構な都会。通りには高層ビルが建ち並び、日本車が走る。「アフリカ」という言葉からはイメージしにくい景色だ   ジンバブエの空にすっくと佇む高層ビル。見上げながら、「なんだか都会だねえ」と口をあんぐり開けてしまった。いまも建設中のビルがあちこちにあるが、インフレのせいで空き部屋も多いとか
ハラレのタウンシップ(黒人居住区)にお出かけ。首都とは言っても普通の人が普通に住んでいるのはこんなのんびりした感じのところ  
下校中の中学生女子をゲット。きゃーきゃー言いながら歩いていった。緑と白の制服がカワイイ。黒人の若い女の子はたいていスラっとしてるが、オバちゃんになるに比例して、ぷくぷくと太くなっていく人が多いらしい

金網のむこうから、じっとこちらを見つめる少年A。黒人の子供って、みんなめちゃめちゃカワイイ。このときは必殺「指の体操」で彼の視線を釘づけに
  子供がひとりいると、気づくとどんどん子供たちが寄ってくる。みんなやんちゃそうなのね。しかもみーんな頭がつるんとしてて、微笑ましい

道ばたで野菜を売るおばちゃんたちその1。暑いから日陰でおしゃべりしながらくつろいでる。ちなみに野菜はジャガイモ、トマト、玉ねぎ中心。この3つは世界中どこでもある
 
道ばたで野菜を売るおばちゃんたちその2。暑いから日傘をさして。ここの人たちは「撮って〜」という感じで自らポーズをつけてくれました
首都ハラレの中心にあるイースト・ゲートというショッピング・モールのなか。アフリカからはイメージできないような、かなり洗練された雰囲気にビックリ   イースト・ゲートは建物自体もかなり凝った造りになっていて、内部の吹き抜けからは空が見える。ここには外資系オフィスなどが入っている

ハラレの郊外にあるウエスト・ゲートというショッピング・モールに行ってきました。おハイソな空気で白人も多く、ちょっとアメリカっぽい。ちなみにこの中にある映画館では映画一本40円! 安い!
  街のあちこちにある、出店がいっぱい集まったマーケットを散策。売っているものも洋服や靴などが多い。値段もお手ごろで、このあとしばし買い物にふける
ハラレのお洋服屋さんの店内はこんな感じ。アフリカのギャル・ファッションはタイトでセクシーで派手なものが多い。しかもカットソーなんかは黒人サイズで裾が短いのだ   ハラレの美術館前で見つけた出ベソ小僧、もしくは……? 飄々としてて、いい雰囲気の彫刻です

街を歩いてて、「はて?」と思ったもの。これは郵便局の私書箱なのです。アフリカでは一部を除いて郵便物は郵便局に取りに行く場合が多い
 
こちらがジンバブエの切手。黄色と黒のコントラストがキレイ。この切手一枚、日本円で14円でエアメイルが送れちゃうんだから、ジンバブエの物価ってどうなってるの? と思ったら、私達の滞在中にも郵便料金の値上がりがあった
ハラレは高層ビルも多いけれど、ちょっと見渡すとこんな風景も目に入ってくる。緑もまだまだ豊かなのだ   ハラレの街に日が沈んでいく。「キレイだねえ」とうっとりしてしまう景色だけど、日没とともに人気がほとんどなくなり、強盗くんが出没するのだ。あんまりうっとりしてもいられない

タウンシップの空き地でサッカーをする子供たち。みんなベコベコのボールを追って駆けずりまわっている。この国でもサッカーはポピュラーなスポーツだ
 
「あ、見つかった!」と思ったとたん、サッカー少年たちがぐわーっと駆けてきて、「撮って撮って」ポーズ。真ん中の奴ははしゃぎすぎて踊り出してる(笑)

ハラレ庶民の御用達、ムバレ・マーケット。長距離バスターミナルも併設された、一大庶民スポット(笑)だ。しかしこの国ってば標高が高いからか空が近い
 
ムバレのマーケットは一日中いても飽きることがない。売り物を頭に乗せて歩くおばちゃんたち、バスに乗る人、ケンカする人……やっぱり市場は楽しい
市場の中でおじさんがオクラを売っていた。「え、オクラ?」って思うけど、ハイ、そのまんま日本と同じオクラなのです。しかも呼び名も「オクラ」。どうやらオクラはアフリカ原産のものらしい。もちろん庶民のための野菜で、地元の人もよく食べている   ジンバブエの学生の制服はこんな感じ。エリアによって色が違う。ジンバブエは英語が公用語なので、このぐらいの子でも普通に英語をペラペラ話す。しかも照れ屋でいい子が多い
ハラレからバスで5時間ほど行ったマシンゴの街角でスナップ。アフリカっていうか、なんだかアメリカのような景色だと思いません?   ジンバブエのローカル・バス。だいたいバスは中国製か日本の払い下げのものが多い。インフレのせいで、私たちの滞在中にもバスの運賃が値上がっていた