ゴアはかつてポルトガル領として知られたところ。パナジやオールド・ゴアといった市街地に出れば、世界遺産にも指定されている教会が建ち並び、インドの中ではクリスチャンが多い地域となっています。そしてまたゴアと言えば70年代からヒッピーの聖地として知られた場所。30年経ったいまも世界中から集まった旅人たちが夜な夜なパーティに明け暮れています。ゴアのふたつの顔をまとめてみました

 


旧ポルトガル植民地の面影が色濃く残っているパナジ市の中心にある、パナジ教会。青い空に真っ白な十字架が映える。庶民のための教会といった趣だ

 

建物の外側にちょっと悩ましげなマリア像が飾ってあった。黒い髪、しっかりとした眉毛などかなりインド風の顔立ち
パナジ市からさらに内陸部に入ったところがオールド・ゴア。旧植民地時代の首都として知られるところ。16世紀に建てられた写真のボム・ジェズ教会をはじめ、このあたりの教会は世界遺産に指定されている立派なものばかり

 


ボム・ジェズ教会の内部。世界遺産といっても、いまも庶民が数多く訪れる、“生きた”教会。広々とした内部を見ていると、真摯な気持ちになってくるから不思議
壁には十字架に並んで扇風機も置いてありました。いかにも南国な教会といった雰囲気

 

あれ?この人はどっかで見たことがある……と思った方も多い? そうです、このボム・ジェズ教会はかのフランシスコ・ザビエルが日本を後にしたのち最期まで過ごした教会なのです。教会の中には彼の布教の様子を描いた絵が沢山飾ってあって興味深い


教会の真ん中に置かれていた説教台。13人の聖者の絵が並んでいる。この絵もどことなくインド風?

 


こちらがボム・ジェス教会内に安置されているザビエルの遺体。かつては一般公開されていたらしいが、熱心な信者が遺体の足指を噛み切ってしまったため(!)いまは10年に一度しか公開していない。写真中央に並ぶガラス窓からちょこっと見えるのみ
こちらがザビエルのミイラ化した遺体を調査した際の写真。うーん、ここまでされてザビエルは幸せなのかしらん?と思ってしまった

 

ボム・ジェズ教会の向かいにある聖フランシスコ教会。こちらは茶色のボム・ジェズ教会に対して、真っ白な建物。どっしりとして威厳を感じさせる

聖フランシスコ教会の内部には十字架にかけられたイエスの姿があった。明らかにヨーロッパ仕様の彫刻

 

「聖フランシスコ教会」だけあって、壁には布教をするザビエルの姿が何枚も描かれていた。こんなところで日本との共通点を見ると、彼の尽力は並みならぬものだったことがわかる

パナジやオールド・ゴアに行って戻ってくると、もう日暮れどき。アラビア海に沈む夕陽はゴアの名物のひとつ

 

毎日毎日夕陽を眺めるのが日課になっていた。こちらはかの有名なナインバーから眺めた風景。寄せては返す波と夕陽・……ああバカンスだわ、幸せだわ〜と思ってしまう瞬間

こちらはチャポラ城から眺めた夕陽。私たちはここから見る夕陽が特に好きだった。アラビア海が遠くのほうまで見渡せて、「世界は広いな〜」という気持ちになる

 

水平線に夕陽が沈んでいく。沈みきったときには思わずパチパチしちゃう。「夕陽ショー」とでも言えばいいのかしら。肉眼でもハッキリと太陽が動いているのがわかる

うってかわってこちらはゴア名物の野外パーティ。70年代からヒッピーの聖地として知られているけれど、いまも大賑わい。写真はゴアではもっとも人気の高いパーティ・プレイスのひとつ、「Hilltop」

 


HilltopのDJブース。椰子の葉っぱでできているのがなんとも南国らしい。日が出てる時間はとにかく暑く、踊ってる男子は上半身裸率高し

こちらはバー&レストランも併設されている「ナインバー」。夕陽の時刻になると人が集まり出す。沈む夕陽を見ながらまったりと雑談する人々

 


ナインバーのダンスフロア&DJブース。ぼんやりと光るロウソクがいい感じ。かかってる音楽はトランス・オンリー。もうちょっとバラエティに富んでてもいいかなー?と思うのは私たちだけらしい

ゴアのレストランで見かけたニューイヤー・パーティのフライヤー。ただ日本のパーティのようにこういった告知が出るのはごくごくまれ。ほとんどのパーティは口コミのみ

 

バガトール・ビーチは「ディスコ・バレー」と呼ばれるパーティ・スポット。こちらもパーティがあるとご覧の大賑わい。昔はツーリスト・オンリーだったが、最近はインド人も多い

椰子の木と青い空とビーチがあって、音楽がかかっているとあればここはユートピア。みんなサイケな服でめいめいに楽しんでいる

 

祭りのあとは……ご覧の通り、ゴミの山。誰も片付けずにそのまま放置されていました。ちょっとかわいそうなビーチ。楽しんだら、ゴミは持ち帰りましょうね
こういった野外パーティには昔から蛍光色がつきもの。夜はブラックライトで怪しく光っていた木も昼間見るとこんな感じ

 


何はともあれ、2003年の到来! 木にもちゃーんとこんなペインティングがされていました。それにしても昨年はよく踊った一年でした、チャンチャン