ギリシャ神話にエーゲ海……いろいろとイメージを膨らませつつやってきたこの国は、正直来る前からかなり楽しみにしていました。いよいよヨーロッパに入ったという実感が沸いてきたのもこの頃。ギリシャ第2の都市テッサロニキと、首都アテネの街角をブラブラと歩いてみました

 


ギリシャ旅行は、この国第2の都市として知られるテッサロニキからスタート。テッサロニキでは近代的なビルに並んで、こんな古いビザンティン時代の建物が残っていたりする。まず私たちを迎えてくれたのはガリレウスの凱旋門

 

なんとこの門が立てられたのは西暦303年。そんな大昔なのに、こんな立派なレリーフ付きの門が作られているのがスゴイ。街中にちゃんと残っているのもさらにスゴイ。ここに彫られているのは皇帝ガリレウスの勝利のシーン

公園のベンチでは、なぜかお兄さんがパンツ一丁でお昼寝中。うーん、日本じゃ逮捕されそうだな(笑)

 

ギリシャに入ると、いろいろなところで「ギリシャ風イラスト」にお目にかかります。ゴミ箱に貼られたステッカーも、ギリシャならでは、でしょ

有名な「お尻プリプリ噴水娘の像」(うそ)。こういうの、イスラム圏なんかで置いてあったら問題になりそう(笑)。実は無名の噴水&裸像ですが、なかなかこの公園に溶け込んでいてよかったです

 


「あ、カワイイ!」と思わず声をあげてしまったのが、この鳥小屋。公園内に住んでいる鳥の巣ですが、箱を組み合わせたデザインといい色といいサイズといい……かなりキュート

公園のなかには、こんなオブジェも。公園はかなりキチンと整備されていて、しかも人が少なかったのでゆったりと散歩できます

 

アレクサンドロス大王の騎馬像。まるで青空に舞っているよう。私にもこんな銅像を建てて欲しいな(笑)
テッサロニキのシンボル、ホワイトタワー。15世紀にベネチア人が築いた防壁の一部で、18世紀からは牢獄としても使われていた。そこでは大量殺戮も行われたため、別名「血塗られた塔」とも。こわ

 


ホワイトタワーから見渡すテッサロニキの街。ここはビジネス街として栄えた街で、近代的な建物も多い。けれど目の前に海が広がっているので、 なかなか開放的
ホワイトタワーの後ろにはテレビ塔に向かってまっすぐに道が伸びている。こうやって都市計画されている街を見るのは久々な気がする

 

パンを売るおっちゃん。帽子がカワイイ。一見おいしそうだが、けっこう固いのがくせもの。こんなに売れるのかな? とついつい心配してしまう

こんなところに教会が! とビックリしてしまった。なんとここは駅の中。アラブの国では構内に礼拝所があったりもするが……

 


とはいえ、ここはやっぱりヨーロッパ。電車の車体はグラフィティつき。日本ではこんな電車は1台も走ってないよなあ

首都アテネに到着。いやはや、結構な都会です。人も車もバスも多いし……。バスは屋根からケーブルが出ていて、電気で動くタイプ

 


商店の前をでは犬があられもない姿で寝ていました。死んでるのかと思ったもん(笑)。まあこの陽射しではダレる気分もわかるけどさあ、ここはれっきとしたEU圏の首都なんだからさあ、とつい文句のひとつも言いたくなる
ギリシャといえば、ギリシャ料理。新鮮な素材を生かし、オリーブオイルをたっぷりと使った料理で有名だ。手前左は山羊のチーズをのせたグリーク・サラダで、よく頼んでいた

 


アテネの街はいたるところに歴史的な建物が残っている。エルムー通りの突き当たりにあるカプニカレア教会もそのひとつ。この教会の前ではいつも市民が憩っている

路上ではこんなストリート・パフォーマーも。鉄琴のような楽器で、針金でたたくとトライアングルのような音がする。名前を聞いたのだが、忘れてしまった(涙)

 

ヨーロッパらしいオープン・カフェ。そういえば東京でもこんなカフェが近年増えていますが、やっぱりここに座っていて似合うのは白人だと思う。シーズン前だというのにカフェは大賑わいでした
「あたしを飼ってにゃ〜ん」とおねだりするペット屋の子猫。かわい過ぎて失神しそうだ(笑)。ギリシャ人は猫好きの人が多いのか、ペットショップでは犬より猫を見かけることが多かった

 


この鳥もかなり人馴れしていて、お姉さんの手のうえでかわいさをアピール。商品はそうでなきゃ(笑)。ペット屋さんの前にはワラワラと人が集まっていました

トルコあたりから「これはひょっとしてかなりウマイものでは……」と私たちの注目度が高まっていたのがオリーブ。日本ではサラダの上にちょこんと乗っているだけですが、ギリシャにはひとつのお店でこんなに種類がある! しかも全部味が違ってうまい。オリーブ万歳!

 

アテネのすごいところは、街中に遺跡がこうして普通にあるということ。歴史があって、なおかつそれを保存する努力があって……こういうのを見ると、「さすがヨーロッパだなあ」って思う
怪しくてダサいマネキン。ところが、このオレンジ色の変なTシャツについているキャラクター、なにげにギリシャでは大流行。うーん、よくわからんぞ、ギリシャ人(笑)

 

といいつつ、アテネで買い物三昧を楽しんだ妻。買ったジーンズの裾をあげるため、街中のテーラーに行ってみました。大きな窓のあるこのテーラーでは、芸術家のようなおじさんがせっせとミシンをかけている姿は絵になっていて、思わずパチリ

工事で跡形もなくなくなった家。アテネの街は歴史的な保存物も多いため、建築基準はウルサイとか

 

お土産屋が並ぶアテネの観光スポット、キダシネオン通り。世界的に名高いアテネだけあって、ハイシーズン前でも観光客はいっぱい
きたる2004年のオリンピックは、ここアテネが開催地。オリンピック・グッズ屋さんもちゃ〜んとあります。テーマカラーのオレンジとブルーがいっせいに目に飛び込んできて鮮やか

 


2004年アテネ・オリンピックのマスコット、フィボスくんとアテネちゃん。微妙な形(笑)がカワイイ。オリンピックは一度は観に行きたいイベント。来年もアテネに来ちゃおうかしら?
運のいいことに、私たちの滞在中にアテネでヨーロピアン・ジャズ・フェスティバルなるものが行われていた。しかも入場が無料! こんな絵を見たら、行かずにはいられないでしょ

 


ジャズ・フェスティバルはヨーロッパから集まった各国のミュージシャンが屋外ステージで腕を競っていた。さすがヨーロッパ、レベルが高い! 写真の彼らはスタンダードなジャズをやっていたが、前衛的な若者バンドも出ていた