エジプトの首都カイロの楽しみ方のひとつに、街歩きがあります。異常なほどに人懐っこい(つまり、放っておいてくれない……笑)エジプト人、ちょっと歩くだけで「ハロージャパニー」とあちこちから声がかかってきます。人にもまれながら散歩しつつ、カイロにも信者が多いというコプト教の博物館も見学してきました

 

カイロ一のお土産マーケット地帯であるハーニャ・ハリリ。この辺りはいつも人で賑やか。このモスク脇の道では宗教グッズがたくさん売られていました

 


モスク脇で お香を売るオヤジ。恰幅がよくて、いかにもエジプトのオヤジという風体です。写真を撮ったあと、「で、お香は買わないのか?」としっかり聞かれてしまいました
アクセサリー屋台のお姉さん。ムスリムの女性はベールに包まれているというイメージが強いが、実際にはちゃきちゃきのお姉さんなんかも結構いる。彼女もそんなタイプ。「写真、撮って〜」と自らポーズ

 


パシャパシャと写真を撮っていたら、いつの間にかこんなに人が。エジプト人はインド人と同じく、写りたがり屋さんが多い。みな、テンションが高めなのもインド人とソックリなのはナゼなんでしょ?

おみやげ物屋街では心ひかれるものがいっぱい。特に欲しかったのはガラス系のもの。香水入れとか、小さくて繊細で、まさに乙女心をくすぐるもの。しかし、ガラスは買えないなあ〜というわけでいつものように写真でガマン

 


こっちもかなり欲しかったエジプト模様の陶器。「いかにもエジプトですっ!」っていう金ピカの絵がベタでよろしい。しかし、買えないものってのは欲しくなるのよね
アラブ諸国を代表するエンターテインメント、ベリー・ダンスの衣装も売っていました。この国にしては信じられないぐらい派手かつ露出過多目の衣装が並びます。もちろんコレを着る勢いがないので(笑)、とりあえず、頭だけ被って見ました

 


このマーケットでは金銀アクセサリー屋さんも多い。ショーウィンドウを眺めながら、「いいなあ」の図。もともとアクセサリーにはそんなに興味がないけれど、なんとなくこれだけ並んでいると「一個ぐらいほしいなあ」という気持ちになってくるものです(笑)

私……ではなく猫の目にご注意ください。よーく見ると、右目が黄色、左目がブルーなの! 最初は感激したが、その後よくよく観察していると、カイロではノラ猫でもこの目をしていたりする。ちなみにエジプト人は猫好きが多く、猫のほうもかわいがられているせいかおっとりしているコが多い

 

ハーニャ・ハリリも奥に行くとローカルなマーケットが広がる。道端いっぱいに屋台が並び、大勢の人が屋台をひやかしつつゆっくり歩いていく
市場のど真ん中でなぜか記念写真。このへんは黙っていても、いろんな人から声がかかり、ちょっとしたスター気分。こんなところは完全にアジアとクロスオーバーする

 


売り物のくせに態度が偉そうなカモと、それを享受しているオジサン(笑)。ムスリムが多いエジプトでは豚はあまり見かけないが、ニワトリやカモや鳩やウサギ……などの肉類はよく生きたまま市場に並んでいる。私たちも一度ニワトリを一匹買ってしめてもらった
市場に並んでいたベイビー・ミニー。だけど顔が異常にデカク、しかもちょっと顔が違うような……。市場でパチモノをひやかしていくのもまた一興です。ポケモンなど日本のキャラもよく見かけました

 

市場の脇の店では、おじさんが店頭でせっせと刺繍をしていた。でもやっぱり写真の後は「買ってかない?」とウインク。この刺繍ものもなかなか味があっていいんだけど……やっぱりちょっと重いから今回はパス

カイロの市場にはもちろん魚屋さんもいます。おばちゃんたちは全身黒くずめながら、なぜかニンマリ。「カイロは英語を話さない人にいい人が多い」というのは確かに。彼女たちもなんだか実に気持ちのいい人たちだったし

 

ウロウロと散策をしていたらいかにも悪ガキそうな3人組が「イエーイ」とノリノリでやってきました。パシャリ。下校の途中らしく、いいカモを見つけた! とばかり私たちにチョロチョロついてきてイタズラをしてました(笑)

エジプト料理に欠かせないスパイス。炎天下のもとにただ黙っている姿はなんだか辛そう……? 種類も豊富だけど、一体どうやって使うのかしら

 

市場でもショッピング街でもよく見かけたのは、女性用の下着を売っているお店。写真のようなデカパンあり、奥に見える真っ赤なブラジャーありと種類も豊富。かなり際どいものも普通にショーウィンドウに飾られていてビックリしたことも多い
市場jにて「アジアン・ジャパニーズ」風に(笑)。カイロはいままでのアフリカと比べると、圧倒的に人口密度が高い。あっちにもこっちにも人がうじゃうじゃいるという感じだ。ここでは強くないとやっていけないのかもなあ

 

ファンキーなアラブ文字の看板。エジプトに来て知ったのは、ただミミズがはったようなあの文字にもいろいろなフォントがあるということ。アラビア文字はなんだかわからないけどカッコイイ
アレキサンドリアですっかりコプト教ファンになった私たちはカイロでもしっかり教会に行ってきました。モスクが山ほどある中で、十字架は不思議な感じ。建物もどこかアラブ風なのはやっぱりこの風土のせい?

 

教会の脇にある「コプト博物館」内部。かつての教会の柱やらステンドグラスやら、多種多様なものが並んでいました
素朴でキュートなステンドグラスを背負ってニンマリの図。コプト教にひかれるのは、なにせその装飾が可愛く、乙女心をそそられるから(笑)

 


博物館に展示してあったフレスコ画の一部。このキリストと天使の顔、どこかで見たことがあるなあ……。と思っていたら、エチオピア正教の絵と似ているのに気づきました。昔々エチオピアにキリスト教が入ったときはエジプト経由だったはずだから、当然といえば当然だけど、やっぱり新鮮

このキリスト受誕の絵なんて、まさに同じようなものをエチオピアで見たはず! 私はこの手の絵に弱い(笑)

 


コプト教に心ひかれるのは実はその芸術品が素朴でカワイイから、というのもかなりある(笑)。こんな天使とクロスの木彫りなんて、そのまま家のドアに貼り付けて使いたいわ
天使ミカエルの姿は黄金をバックにしょっていました。それにしてもキリスト教って偉大ですね。世界各地に広まっているし

 

というわけで博物館見学はこれにて終了、の図。博物館の木彫りの窓枠からエジプトにサヨナラを言います(笑)。またきっと戻ってきたい国、エジプト。またね〜