私よりちょっと年上の方には「とんでイスタンブ〜ル♪」の曲でもおなじみの街、イスタンブールに入りました。イスタンブールもまた、カイロと同じくぶらぶら歩きの楽しい街。気づけば立ち止まり、気づけば立ち止まり……実に色々な写真を撮りまくってました

 

スタンブールの街並みは、どことなくヨーロッパ風。のちにヨーロッパに入ってから「イスタンブールって別にヨーロッパじゃなかったかもね」との意見で一致したものの(笑)、この頃は「ヨーロッパだねえ」としきりに感激していました

 


イスタンブールは有名だけど、実はトルコの首都ではありません。首都はアンカラ。けれど人口がいちばん多いのはこの街です。渋滞もあるし、人も多いし……と結構な都会。私たちの市内の交通手段はもっぱらこのバスでした
トルコ料理で有名なドネルケバブ。デーンと豪快に刺した肉の塊からは脂が垂れてきておいしそう。日本でよく見かけるのはピタという薄いパンにはさんだものだが、こちらの軽食は普通のバゲットに挟む

 


うまかったトルコ料理のひとつ、キョフテ。キョフテとはソーセージのような形をしたミニ・ハンバーグで、こちらはトマトベースでジャガイモと一緒に煮込んである。写真右のお米はバターライスのように炒めて塩味がついたもの。コレがなかなかイケる

イスタンブールの街中にはトラムが走っています。こういうのを見ると「ヨーロッパっぽい」と思ってしまいますね。お値段はちょっと高めだけど、私たちはよくお世話になってました

 

トラムの出口はこんな感じ。「NO ENTRY」だけはしっかり英語表記になっている。入り口は別にあって、そちらは自動改札になっている

最初見たときは、「オジサン何やってる人???」と頭が?マークだらけになったけれど、実は靴磨き屋さん。立派な門構え(?)です

 


こちらの靴磨き屋さんは猫が店番(笑)。こういう景色を見ると、「なんだアジアじゃん」と思うなあ。しかしトルコの猫は本当にみなおっとりしていて、こういう道ばたでも平気でぐうぐう寝ているコが多い
マーケットの脇では、頭をツルリと光らせたおじさんが真剣に作業をしていました。白い石をいとも簡単にカリカリと削っているようだけど……

 


左の写真でおじさんが削っていた石は、このパイプになる海泡石というもの。やわらかく、加工もしやすく、しかも実用品としてパイプマニアの中では人気があるという。サンタクロースのようなこの顔はスルタン(王様)をモデルにしたもの

街角で見かけた写真スタジオの宣伝ボード。立派なヒゲのおじさんと、沢山の証明写真が並びます

 

その中の一枚にクローズ・アップ。このお姉さん、超美人なんだけどなぜか笑えるのは、きっと目線が明後日のほうを向いているからでしょう。トルコほか、各国の証明写真に比べると、日本の証明写真はかなり地味だと思う
こちらは宝くじ屋さん。手前にある宝くじのはさまったローラーを手でまわしながら、道行く人に声をかけていく。こうやって並べられると、この中に大当たりがあるような気が……

 


イスタンブールで宇宙人と遭遇。しっかり私の肩に手がまわっているのは、ムスリムの男に間違いない(笑)。これはUFO博物館の宣伝。その後、各国にはガイドに乗っていないヘンテコな私設博物館も多いということを知ることになる
トルコは絵皿が発達していて、お土産物としてもかなり人気が高い。エキゾチックな模様は一家に一品? かなり欲しいけど、持ち運びを考えると買えないなあ……

 

絨毯を買えない人に、イスラミックな草花パターンのカードはいかが? と店頭に並んでいたもの。トルコのお土産物は全体的にレベルが高い

トルコでうまかったものその2、ピデ。ピデとはトルコ風のピザで、ご覧の通りキチンとかまどで焼く。イスタンブールではかなりポピュラーで街中にピデ屋さんも多い

 


こちらができたてアツアツのピデ。手前がミンチで奥がチーズ。ここのピデは舟形に端が折られているが、これは地方によって違うそう。お味はチーズピデの勝ち。シンプルな素材の味が生きていてめちゃ美味かった


ケバブはパンに挟むだけじゃなく、スライスしてソースをかければ立派な一品のできあがり。これはイスケンデル・ケバブといってヨーグルトソースで食べるのがポイント。それからトルコのパンは世界一、だそう。でも確かに外はカリカリ中はふっくらでウマイのね

 


トルコ人は甘いものが大好き。街にはケーキ屋さんも多く、トルコの伝統的な焼き菓子からこんなフルーツケーキまで食べられる。お味のほうは日本人にはちょっと甘みが強い

市場の八百屋オジサン、いい顔してますね。トルコはさすが世界の三大料理に数えられるだけあって、市場で売られているものの種類も豊富で新鮮

 


港町のイスタンブールでは、魚介類も売っています。新鮮だけど、お値段はちょい高め。市内にはシーフード・レストランもたくさんあります


瓶詰めの漬物をズラリと並べている屋台。来てみるまで知らなかったのだが、トルコでは漬物の種類も多い。オリーブもよく料理に使われている

 

もちろんスパイスだってこれだけズラリと並んでしまいます。こういうの、いつか大量に買ってみたいんだけど……。

トルコのお土産物でひかれるもののひとつがチャイ・カップ&ソーサー。無色透明なものからこんな高級そうなものまで、さまざまな種類がある。サイズも小ぶりで、カップの形もいい

 


毎朝通っていた宿の近くのケバブ屋さんと一緒に。ここのチキンケバブ・サンドは絶品。ついでにお兄さんのサービスもよい!

イスタンブールはアジアとヨーロッパをつなぐ重要な拠点。この船で向こう側に見えるのはヨーロッパ側。アジアを横断してきた旅人はこの景色を見て感慨にふけるのだろうなあと思うと、ちょっとうらやましい。沢木耕太郎の「深夜特急」にもこの風景が描かれていました

 

旅人は感慨にふけってしまうものの、フェリー自体は立派な市民の足。夕方ごろになると仕事を終えたサラリーマンたちがフェリーでご帰宅する