「どこか小さい田舎町に行きたいね」ということでチョイスしたサフランボル。険しい山々の間におとぎ話に出てくるような家々が広がるこの村は、派手さはないけれどのんびりと散歩するにはうってこいの場所でした。のんびりとした田舎の景色とそこに住む人懐っこいトルコ人(&猫)の写真をどうぞ

 


サフランボルの中でも古い建物が残っている旧市街チャルシュ。高台から見渡す景色はまるでおとぎ話の街のよう。ここは1994年に世界遺産に認定されました

 


チャルシュにある家々はほとんどが100年以上前に建てられたもの。木と土壁を基本に作られていて、夏は涼しく冬は暖かいとか。ほんと、おもちゃの家のようでカワイイ

チャルシュの中心街。中心といってもこの程度の、牧歌的な村。山間の村の石畳の道を歩いていると、なんだか中世にタイムトリップしたような気分になる

 

チャルシュは山間にあるため道は細く、坂道が多い。右手に見えるのが私たちが泊まった宿「バストンジュ・ペンション」。この家も建ってから100年以上経つとか

小さな村といっても、やっぱりこんな立派なモスクがありました。ここは田舎のせいか? 敬虔なイスラム教徒も多いそうです

 

 

近くを散歩していると、ある家先でおじさんがなにやら火花を散らして作業をしていました。こういうのを見ると、なんとなく懐かしい気分がします
チャルシュの村の子供。このあたりはやっぱりスレてなくて素朴な子が多い。この写真を撮ったあともモニターで見せてあげると「私が写ってる!」と大声をあげて感動していました

 


井戸端会議中のおばちゃんたち。イスタンブールなんかでは頭巾を被っている人のほうが少ないくらいだが、田舎ではまだまだ頭巾率高し。しかしおばちゃんの持つ大らかな空気というのは万国共通ですな

チャルシュの民家の中で、個人的にお気に入りな家を撮ってみました。木枠でかたどられた家と煙突と、突き出たテラスになるぶどうの緑……一度こんな家に住んでみたい

 


ここは田舎だけあって、ときどきハっとするようなレトロなものに出会います。目玉がビヨーンと飛び出たこの車もそのひとつ。何年ぐらい走っているのでしょう?

村の少年少女。「写真を撮るよー」と言ったら慌ててみんな集まってくれました。こういう素朴さってなんだか久々な気がします。このあたりはトルコ人でも色が白い子が多いのはナゼなんでしょ?

 

古いお家に住む美少女姉妹。トルコってロリータ・マニアの人が来たらたまらん国でしょう(笑)。きっと美人に育つんだろうな

サフランボルではハマム(トルコ式風呂)にも行ってみました。かつて日本では「トルコ」といえば男性が通う風俗でしたが、それは大きな誤解。本当のトルコ式風呂はいわゆるサウナで、この更衣室で着替えてから入ります

 

ハマムの内部はこんな感じ。大理石の台があって、その上に寝転がっておばちゃんにアカすりやらマッサージやらをしてもらいます。室内は日本のサウナよりは温度が低めでゆったりといれる。この後にカメラのレンズが曇ってしまい、私はひとり焦っていました

トルコでは何度となく飲んだチャイ。「チャイ」=紅茶は世界各国で出会いますが、トルコのチャイはミルクは入れず、たっぷりの砂糖で味わいます。チャイ・グラスもトルコ独特のもの

 


サフランボルのロカンタ(レストラン)では、お米をブドウの葉で包んで蒸した料理が出てきました(写真左前のお皿)。確かコレと同じものがエジプトでもあるはず。中近東全般で食べられているのでしょうか?
村の雄鶏はぶくぶくと太ってなんだかエラそうな感じ。とさかも立派です。こういう奴は突然バタバタと羽ばたいて2階ぐらいまで飛んだりすることがあるので要注意

 

民家の古い扉の前にて。昔は日本でもこういう扉をよく見かけたような気もするけど、いまの東京なんかじゃ滅多に見られない一品かもしれません
村の中心部にあるカフェは、しっとりしたいい雰囲気をかもし出していました。手前に見える緑はぶどう。このあたりはいろんな家でぶどうの木を育てていました

 


散歩の途中でロバくんに出会い、しばし親睦を深めるの図。私は山羊とか羊とかロバとか、家畜系の動物はけっこう好きなのです。大人しいし、なんだか優しい目をしているし、どことなくマヌケだし(笑)。このロバくんも去ろうとすると「もっと遊んで」とついてきました

サフランボルの新市街のバスターミナルでは、派手な太鼓を打ち鳴らし、青年達が踊っていました。お祭りというほどの規模ではなく、単にバスターミナルを盛り上げるため?

 


またまたチェルシュの街並み。旧市街は1日もあれば見て回れる広さですが、日によって時間帯によってなんだか見え方が変わってくるから不思議


旧市街を見渡せる丘に登ったところ、やたら人懐っこい猫がお出迎えしてくれました。「ちょっと〜、遠くから来たんだからスリスリさせてよ〜」とばかり足に絡み付いてきました♪

 

世界遺産の旧市街を見ながら猫とじゃれあうの図。田舎の猫のせいか、はたまたたいていのトルコ人は猫をかわいがったりするせいか? 人間を恐がらない子が多い

私たちがちょっと知らんぷりしていたら、今度は仕方なく壁に向かってスリスリ。うーん、カワイイんだからあ(笑)。背後には旧市街の家々が見えます

 

こちらの黒猫ちゃんは警戒心ゼロの大あくび。決定的瞬間を激写されても本人(本猫?)はケロリとしていましたが

サフランボルの名物といえばこのロクム。黒砂糖の味をベースにしたもので、固いゼリーのような食感です。これはカシューナッツの入ったものでお味は絶品

 


あまり知られていないけれど、トルコのパンは一説には世界でいちばんという噂もあるぐらいウマイ。外はカリカリ中はふっくらなのが特徴。フランス式のバゲットがメインだが、写真のように丸パンをくっつけてお花にしたようなものもある。

村の学校の校庭では少年たちがサッカーをしてました。そういえば前回のW杯、日本はトルコに負けたのでしたねえ。実は日本が勝っていたら準決勝が私たちの結婚式に被ってしまうので、私たちは密かにトルコを応援していたのですが……
(笑)

 


学校の子供たちと。みんなナゼかおおはしゃぎ。日本の子供だったら「一緒に写真を撮ろう」なんて言ったら変質者扱いされそうなものだけど……
散歩中に出会ったお兄さんは大きなカタツムリをバケツ一杯に取っていました。これは食用にするそう。ウニウニ動いているのを見るとあまり食指がそそられないのだけど……

 

こちらもカタツムリを集めていた少女たち。やっぱり美少女ですな。トルコの子供もアジアの子供らしく、よく働いている

こちらが私たちが泊まった「バストンジュ・ペンション」の部屋。100年以上も前の建物は雰囲気があってかなりくつろげます。清潔なシーツも、木枠の窓から入る光も気持ちいい

 

私たちがこの部屋で特に気に入ったのは、窓に沿って備え付けられているソファ。壁の端から端まで座れるように作り付けられていて、こんな風に寝そべることも可能。実は日がなここでゴロゴロしてた(笑)
バストンジュ・ペンションの看板娘ヤスミン嬢。彼女とこの宿に関する日記はこちらへ。宮沢りえ似の美人で、性格もおちゃめ。日中はよくレースのスカーフを編んでいました

 


この宿は宿泊客の多くが日本人という、いわゆる日本人宿。私たちが出発する日も、これだけの日本人が一緒に泊まっていたのでした。「一期一会」……まさにそんな言葉がぴったりの出会い。バストンジュ・ペンションに感謝!