ヨーロッパからの移民たちはブエノスアイレスの街を南米一ヨーロッパ風に仕立てあげました。確かに、この街を歩いているといかにも洗練された空気が漂ってきます。ブラブラお散歩をしていて楽しめるブエノスアイレス。毎日何とはなしに歩いていた道をご紹介します

 

アルゼンチンの国旗は水色と白のさわやかなもの。「あ、この国旗どっかで見たような……」と思う方も多いのでは? そう、この色はあのマラドーナも着ていたアルゼンチンのサッカーのユニフォームの色なのです

 

こちらがブエノスアイレスの目抜き通り「フロリダ通り」。両側にズラリとお店が並び、いつ行っても混んでいます。私たちは毎日このあたりをブラブラしながら、気づくとお買い物しているという日々を送っていました

ヨーロッパでよく見かけた「動かない」大道芸人がここでも健在。イエスキリストの格好をしているのはクリスマスを意識して? お金を入れるとピクピク動いてくれます

 

ブエノスアイレスはただいま夏まっさかり。道行く人も短パン、サンダル姿が多い。ラフな格好が似合うというのも、ブエノスアイレスっ子の特徴かも
時期はいよいよクリスマス。意外なほどにクリスマスのイルミネーションは少なかったけれど、それでも街のそこかしこにクリスマスの香りは感じられました

 

街で見かけたカワイイもの、ボール型のライト飾り。紙でできていて、組み立てられるようになっている。欲しいけど、ちょっとサイズが大きいので断念

ブエノスアイレスは食事もパラダイス! こちらはくり抜いたトマトにシーチキンやらお米やらを詰めた「Tomate Relleno Con Arroz y Atun」。かなり美味。飲み物、パン、デザートがついて5ペソ(=約180円)ぐらいで食べられちゃうのもうれしい

 

地下鉄はブエノスアイレス市内に3本走っていて、車内はなんだか日本の地下鉄とソックリ。アルゼンチンは思っていたよりもずっと先進国なのです
そういえばこの街は別名「南米のパリ」と言われている。確かに、ヨーロッパ風の重厚な建物が並ぶ大通りを見ていると、その名前も納得してしまう

 

大統領府はホワイトハウスならぬピンクハウス。かつてワールドカップでアルゼンチンが優勝したときには、この広場には4万5千人もの人が集まって、「アルヘンチーナ!」の大合唱が起こったそう

ブエノスアイレスのカテドラルはローマ風の建物。12本の柱が特徴的だ。カテドラルといえばゴシック様式が多いなか、ちょっと異色な空気が漂っていました

 

クリスマスということもあって、教会内部では熱心にお祈りを捧げている人の姿も。ライトアップされたマリア様が美しい

カテドラルの脇にともされた火は完成当時からいままで絶えることなく燃え続けてきたもの。ブエノスアイレスの歴史を見つめているのかしら

 


日曜日のブエノスアイレスはご覧の通り人も車も少ない。もちろんお店も休みのところが多く、そういう点でも「ヨーロッパだなあ」と思ってしまう

ガチャガチャと音がするので覗いてみると、こんな印刷機がせっせと働いていた。そういえば私たちは元編集者。しかしここのところ印刷物にはさっぱり疎遠かもしれない……

 


ブエノスアイレスの夜を賑わせる男性のストリップ・ショー。そういえば日本でも昔ありましたね、この手のもの。いまはどうなってるんでしょ?

ブエノスアイレスは外食産業が発達していて、街のいたるところにカフェやらレストランがある。しかも彼らはランチでも平気で2時間ぐらいかけてゆっくり食べるのだ

 


アルゼンチンでよくお世話になったエンパナーダ。パイのようなもので、中身はひき肉やらチーズやらいろんな種類がある。アツアツのエンパナーダにサクっとかぶりつくのがアルゼンチン流
買い物天国ブエノスアイレスにはこんな小奇麗なショッピング・モールがいくつもある。もちろん最上階にはフード・コートもついていて、ここだけで買い物も食事もOK

 

今年の流行か、はたまたアルゼンチン人の好みか、洋服は圧倒的に原色のものが多い。パキっとした赤も、アルゼンチン人が好んで着る色

さて、ここはいったいどこでしょう?……実はこれ、ぜーんぶお墓なのです。市内の高級住宅地エリアにあるレコレータ墓地は、さながら小さな街のよう。アルゼンチンの各界の有名人が眠る高級墓地でもあります

 


レコレータ墓地の中の一角、ワラワラと観光客が集まっているお墓がありました。こちらが映画「エビータ」の主人公として有名なペロン元大統領夫人エビータのお墓なのです。有名人はゆっくり眠ってもいられないですな
レコレータ墓地はなぜか猫の溜まり場になっていて、ふと路地を見ると猫の集会をやっていたりする。猫にとっても居心地のいいお墓、ということなのかしら?

 


つながって寝る猫(笑)。目が覚めたら、体が離れなかったらおもしろいかも。しかし猫が寝ていると、なんでこんなに平和な空気が漂ってしまうんでしょうかねえ

ブエノスアイレスという名前はスペイン語で「よい空気」という意味。その名の通り、川のふもとにあるこの街はいたるところで水場が見られ、確かによい空気が漂っているのです。写真のプエルト・マデーロ地区は倉庫街を再開発したエリアで、川沿いにおしゃれなカフェや高級レストランが建ち並ぶ

 


お金持ちはマイ・クルーザーでもってブエノスアイレスの川を優雅に流していたりします。こういう景色を見ると優雅だなあ〜となんだかほんわかしてしまうのです

川にはこんな立派な船が停泊していて、なんとこれが博物館になっているのです。コレは世界を37回にも渡ってかけめぐったサルミエント大統領号で、日本にも寄港したことがあるとか

 


散歩してお腹が減ったら、豪華なディナーで締めくくり。パタゴニアで会ったドイツ人の旅行者のミカエルとカティアと一緒に乾杯! もちろん本日のディナーは分厚いステーキに赤ワイン!

私たちがしょっちゅう通ったステーキ屋「デズニヴィル」は行列ができる地元でも評判の店。肉はわらじのように巨大で、しかも柔らかい。これだけの肉でも8Aペソ(=約300円)と超激安。アルゼンチンはやっぱり牛肉天国なのです

 


もちろん食後にはガッチリとデザートを食べるのがアルゼンチン流。デザートの定番のひとつ、フラン(プリン)。これでもか! というほど豪快に生クリームとドルセ・デ・レチェ(アルゼンチン流のキャラメル・ソース)をかけていただくフランは病みつきになる