なんやかんや言って、1日1日と滞在が延びてしまったアルゼンチン。そのいちばんの原因は首都ブエノスアイレスの居心地のよさでしょう。ヨーロッパ風の街並みに、おいしい料理、洗練された文化……と揃っていて、そのうえ通貨崩壊したために物価も安い。「ここに住むのもよさそうだなあ」と思わせるブエノスアイレスの写真をまとめてみました

 


ブエノスアイレスは河沿いに栄える大都会。上空から見ると、平らな大地に、どこまでも街が広がっていた。キチンと区画整理されているのもこの街の特徴かも

 


ブエノスアイレスに到着するなり向かった先は、韓国人街にある焼肉料理店。牛肉の有名なアルゼンチンだけあって、焼肉もウマイ、うま過ぎる……。しかもずらりと並んだ本格的な韓国惣菜もすべてセットで13Aペソ(=約480円)で食べ放題なのだ
日曜日には、市内のドレーゴ広場周辺で骨董市が開かれる。小さな露天から本格的なアンティーク・ショップまで並んでいて、そぞろ歩きするのも楽しい

 


かわいいアンティークの公衆電話。アンティーク物って欲しいけど、荷物になるし壊れたら……と思うと、長旅ではなかなか手が出しづらいものかも

骨董市には色々な出店が出ている。中にはこんな怪しい薬瓶をズラリと並べたおばちゃんも。魔法使い?

 


フィギュア屋さんには小さな人形が丁寧に飾ってあった。アルゼンチンの旗をひるがえした騎馬隊がイカしてる
日曜日は大道芸人の皆様も稼ぎどき。ヨーロッパでよく目にした「動かない人」のパフォーマンスもよく目にしました。石畳に大道芸人……なんだかここは南米というよりむしろヨーロッパなのです

 

大道芸人のなかでも私たちにヒットだったのが、「酔っ払いマリオネット」。操り人形なんだけど、ホントに酔っ払っている動きをしていて笑える。お兄さんも人形と同じ格好をしているのがカワイイ

ブエノスアイレスには時々ビックリするようなオシャレなお店がある。こちらはフランス人経営の雑貨屋。色とりどりのランプに囲まれた店内はやっぱりオシャレな人でごったがえしていた

 

アナログ・レコード屋さんも発見。ちょうどクリスマスだったので、レコードでできたクリスマス・ツリーが飾ってあった。ちなみに私たちは見つけられなかったけど、アルゼンチン盤では日本でかなり高額で取引されているレコードもあるとか

ブエノスアイレスの楽しみのひとつが食。チキンのクリームソース+ポテトのメイン・デッシュはポテトとクリームの相性がピッタリで、ペロリとたいらげてしまった

 


なんだかわからないけれど、雰囲気のあるお姉さんの壁画。芸術の街ブエノスアイレスではいたるところで絵を見かける。こちらの人たちを見ていると、確かに芸術を楽しむ余裕がある感じがする
街頭にいきなりこんな壁画。カワイイでしょ。アルゼンチンの街角アートは全体的に鮮やかな色でパキっと描いてあるものが多い気がした

 


何が書いてあるのかわからないけれど、なんだか勢いのある壁画。このぐらいになるともはや落書きじゃなくてれっきとしたアートだと思う

ブエノスアイレス随一の観光地はカミニート。もちもとアルゼンチンが誇る芸術家キンケラ・マルティンがこれらの家々を原色に塗り分けるというアイディアを出したそうだ

 

カミニートはいまも昔も芸術家が多いエリア。街角ではカラフルな絵がいくつも売りに出されている。やっぱり多いのはカミニートの風景画とタンゴの絵
カミニートで売られていたタンゴ人形。紙粘土製で、なんだかタンゴの勢いが込められている感じがする

 


カミニートでも特にカラフルな家。カミニート自体は規模は小さいが、ゆるゆると散歩しているだけで楽しい気分になれる

かつてマラドーナもプレイしたサッカー・チーム「ボカ・ジュニアーズ」は、ボカ地区が本拠地。そのせいか、ボカの小さな公園では少年たちが熱心にサッカーしていた。カラフルに塗り分けられた壁画がカワイイ

 


ボカのホーム・スタジアムの前で練習する青年たち。スタジアムは「ボンボネーラ」の愛称で親しまれている。私たちの行った時期は真夏のシーズン・オフ。残念

ブエノスアイレスはラ・プラタ川沿いに発展しただけあって、河沿いの道には荷物運搬用のコンテナや橋をよく見かける。工業都市ブエノスアイレスの一面だ

 

市内は広々とした公園が多く、休日になるとこうして青空市場が開かれる。ガラクタから立派な骨董品まで、売っているものはさまざま

ところ変わって、こちらは国立美術館。1階はヨーロッパの作品がメインだが、2階にはアルゼンチンの現代美術家のオブジェが多数飾ってあっておもしろい。これは時間がくると赤ちゃんの人形に空気が入って膨らむオブジェ。赤ちゃんが生きているみたいに見える

 

どことなく和風な佇まいの不気味なオブジェ。サイズは1メートル以上あって、結構デカイ。夜中にトイレに立って、こんなオブジェに出くわしたらコワイな
アルゼンチンといえばやっぱりタンゴ! 有名な老舗タンゴ・バー「Bur Sur」にて。狭い店内をテーブルを蹴飛ばす勢いで踊りまくるダンサーは迫力満点。しかしダンスといえどもここまで顔が密着してるのねえ……

 

見てください、このスラリと延びたお足! タンゴは基本的に足のステップが複雑で素早い。足で魅せるダンスという気がする。しかしスゲエなあ……
もちろん路上でも大道芸タンゴをやっているダンサーは多い。タワーレコード前でいつも踊っていたカップルには人だかりができていた

 


こちらも老舗のカフェ・トルトーニ。生で聞くタンゴはパワフルかつ哀愁が漂うという、不思議な感じでした。もちろんタンゴ・ダンサー付き


ブエノスアイレスは地下鉄のほかに郊外に行く電車も走っている。駅はヨーロッパで見たものと同じようなタイプ。開放感があっていい

 

郊外へデート? のカップル。本来はお尻を乗っけるところに足をのっけているけど、なんだかいい雰囲気なので許す

電車に乗って出かけた先は、デルタ地帯が続くティグレ。川の水は決してキレイではないけれど、緑が多くのんびりしていて、ブエノスアイレスっ子の行楽地として知られている

 


遊覧船に乗って、ティグレの川をクルーズする。両サイドには別荘地が建ち並んでいて、川で泳ぐ人たちも多い。願わくはもうちょい水がキレイだといいんだけど……

ティグレには遊園地もあって、初心者デートにはもってこい? グループ交際(ぷぷぷ)な初々しい男女を見かけ、思わず隠し撮りしてしまった

 


というわけで、本日のデートは遊園地。なんだか久々にこういうところに来た気がするな。アルゼンチン人のはしゃぎっぷりは大げさで、みんなこんな乗り物ごときでキャーキャー言っている(笑)