「困るんだよな〜、突然日本の商店街の写真を入れられても……」なーんて言われてしまいそうなぐらい、風景は思いっきりニッポン。そんなところがここサンパウロにあるのです! 日系移民が作り上げた世界一の東洋人街リベルタージがそう。詳しくはこちらの日記を参照してほしいのですが、この景色が地球の裏側にあるなんて……ちょっと感動じゃないですか?

 


世界一の東洋人街リベルタージは、入るといきなり赤い鳥居とちょうちんをかたどった街灯が目に入る。日本の商店街でもここまで「ニッポン!」しているところはそうそうないんじゃないでしょうか

 

BEM VINDO=WELCOMEの文字の下には、「いらっしゃいませ」「東洋街」の文字が。旅先でこんなレトロな看板を見かけるなんて、ひたすら感動モノです

街の中心部に架かる橋はその名も「大阪橋」。祖国からはるか遠く離れても、近くに馴染みの地名があると心安らぐ……そんな気持ちが込められているようで、思わずこちらも涙したくなる

 


大阪橋から見た、サンパウロの街。ブラジルは南米でも先進国のひとつ。景色だけ見ていると、日本の都会とさほど違いがない

「おお、おはぎ!」とふたり揃って大興奮してしまった。こんなものが地球の裏側にあるなんて……。このおはぎはすべてサンパウロ市内で作っているそう

 

左のおはぎほか、日本の和菓子がいっぱい売っているリベルダージの商店にて。私の隣にいるおばちゃんはめちゃめちゃ普通に日本語を話すのだが(見た目も日本人まんま!)、日本には一度行っただけだそう。いやー、どこから見ても日本人なのでビックリです

ホレ、こんなものまで食べられちゃうのよ! 久々の日本式ラーメンだあ! いやー、正直なところ、サンパウロ滞在中はオール日本食でした(笑)

 


左のラーメンを出してくれる「あすか」の店内。何度も言いますが(笑)、ここは日本の裏側、ブラジルのサンパウロなのです。「日本の裏側は日本だった!」という衝撃

なんとサンパウロ滞在中に3度も通ってしまったとんかつの「かつ膳」。ハッキリいって日本のそんじょそこらのとんかつよりも肉がフレッシュで美味しいです

 

「かつ膳」のオヤジさん、御年77歳。せいぜい50代なルックスもさることながら、話もめちゃめちゃアグレッシブでおもろい! こんな日本人オヤジが世界で活躍しるなんて、なんか勇気が持てます、ハイ
鳥居の前で記念写真。ここリベルタージに来た観光客は必ずやってしまうでしょう。でもってそれを日本で「ここ、ブラジルなんだよ!」と言いまくる。それぐらい衝撃的な場所なのだ

 

日本の商店街でもあんまりのぼりって見かけることないけど、ここにはこーんなにたくさん立っているのです。むしろ日本よりも日本ぽくて、なんだか「古きよきニッポン」という気がする……
商店街の歩道は、すべてこんな雷マークのタイルになっている。逆にいまの日本人なら、このセンスはないのかもしれないな……

 


ここに来てうれしかったのは、何より日本食があること、そして日本の本があること! 値段はかなりお高めですが、それでもズラリと並んだ日本の本を見るだけで、幸せ度がアップします。あー私って、典型的な日本人なんだなあ

「みつぼし宝石商事」の看板もレトロでかわいい。ブラジルは宝石でも有名で、ここリベルタージの中にもたくさんの宝石屋さんがある。私たちにはあんまりご縁がなかったけど……

 


この商店街には、日本食を売るスーパーがある。「ある」と言ってもポツンと一軒あるわけじゃなくて、何軒も並んでいるのだ! 日本製のお菓子のパッケージの美しさに思わず涙とヨダレが一緒に出てきます

「あ、アンパン、アンパンがあるよ!」と必要以上に興奮してしまった。頂上にはちゃんと黒ゴマが乗っていて……。でもこういう「菓子パン」って、日本のオリジナルだよなあ〜ってここに来て気づいた

 


商店街を抜けると、そこにはちょこっとかわいらしい広場がある。休日には出店が出ていて、まるで日本の縁日のよう。私たちも早速突入してみます
「祭り」ののぼりに誘われ、両サイドにズラリ並んだ出店をひやかしながら歩いてみる。どのお店も結構人が集まっていて忙しそう

 

チロリと屋台を覗くと、焼きそばじゃあ〜りませんか。このデッカイ鉄板で焼く焼きそばこそ、本来の焼きそばなのです! と力いっぱい叫びたくなった所存です

お次はタコ焼き。いくら日本食が世界で一般的になってきたからといって、タコ焼きはさすがにレア、アイテム。上で踊るかつおぶしを見ていたら、急に日本に帰りたくなりました(笑)

 

タコ焼きを焼いているお兄ちゃんはもちろんブラジル人。でも日系の人も多いので、顔は日本人とあまり変わらなかったりする

こちらは今川焼き。中にはギッシリあんこが詰まっていて、「今川焼きってこんなに美味しい食べ物だっけ!?」とふたりで大興奮してしまった

 

こちらはカキ氷コーナー。シロップをこれでもかとかけるのはブラジル流ですが、ハッピはもちろん日本風
「舌掻き」というアイテムを売るおじちゃん。なんでもこれで舌を掻くと、口が清潔になるのだとか。秋葉原の店頭実演を思い出しました

 

「いや、この前大阪行ってきてさー」と言っても誰も疑わないであろう大阪顔のご夫婦。もちろん日系ブラジル人のご夫婦です。「日本から来たんですか〜」と親切に色々教えてくれました
さて、リベルタージを一歩出ると、そこはやっぱりブラジル。こんな立派な教会が立っていたりして、なんだかそのギャップに戸惑う

 

教会内部にはステンドグラスとモザイク壁画があって、空気はもろヨーロッパ。しかしキリスト教の普及ってハンパじゃないよなあ……といまさらになっても思うのだ

すっくと立った塔が印象的な教会。休日だったせいか、家族連れやらカップルが続々と教会に吸い込まれていきました。こうしてみると、日本の教会はまだまだ地味ですな

 

サンパウロは治安の悪い都市と言われているけれど、こうしてブラリと歩いていると、日本の都会のようでなぜか懐かしい感じがする。確かに気をつけるべきポイントはあるのかもしれないが