いよいよアメリカ横断ドライブがスタート! サンフランシスコを出発し、まずは海岸線を南下してロサンゼルスへ。当初は「カルフォルニアなんて私たちのイメージじゃないかもね」なーんて言っていたのですが、いやはや、実際自分たちの足で行ってみるとこれがまた魅力的なところでして……。まずはドキドキのドライブとロス市内の写真をお届けします

 


横断の運転はもちろんふたり交代で。「大丈夫?」と各方面から心配されましたが、これでも私は運転歴8年、東京ではかなりの車っ子だったのです。太陽が燦々と降り注ぐなかのドライブはサングラスが必須アイテム

 


走り始めて早々、いきなり目の前にバーンと太平洋が。実に久々のご対面にしばし感激。「う〜み〜は広い〜な大きいな〜♪」、やっぱり私は海が好きなのです

海もさることながら、このへんの地形はスゴイ。断崖が続く海岸線は、「大陸ってこういうふうにできてるのね」と納得してしまいます。しかし黒いな、私(笑)

 


太平洋をバックに、カモメちゃんがひとやすみ中。コイツはやたら人間に慣れていて、これだけ近寄ってもへっちゃらな顔をしてました
「あ!」前方にチャリダー発見。怪しげな旗&ミニ・リアカーを引いていることから推測するに、彼は「趣味はサイクリング」というよりは旅の移動手段としてチャリに乗っているものと思われます。この旗もビュンビュン飛ばす車から身を守るためでしょう

 

ドライブ初日は思ったよりも全然進めず、途中のモロベイというビーチでキャンプすることに。後方に見える黄色いテントがヨーロッパ以来使っているマイ・ハウス。アメリカに着いてからゲットしたエアマットを必死に膨らませてます。コイツがあるとないと、疲れのとれかたが全然違うのね

キャンプ場の目の前にこーんなステキなビーチが広がってる。ロケーションは完璧、海に沈む夕日も完璧。愛だって深まるってものです(笑)。ちなみにこのカップル以下、ほとんど人がいないのも高ポイント!

 


夕日鑑賞のあとは、晩御飯の用意。今日はキャンプに備えていなかったので、うどんとご飯という炭水化物メニュー。しかしランタンって明るいな。この光を見ていると「キャンプっていいなあ」としみじみしてしまう

翌日、昨晩の反省をいかしさっそくスーパーでお買い物。アメリカのスーパーはとにかく何もかもデカイ。特大サイズのカートを使っていると、ついつい買い過ぎちゃうのね。ちなみに広過ぎてスーパーの駐車場で自分たちの車が見つからないこともしばしば……

 


アメリカの消防車。日本のと似ているようで、でもぐっとオシャレなのはなぜ? 雑誌「Lightning」の読者なら、何の機種か答えられるかしら
いよいよロスに到着! やたらとデカイ道、青い空、パームツリーにマクドナルド……。いかにも想像するロスの光景が目の前に広がっていて、なんだかウレシイのね

 


ロスに着いて早速向かったのは大型CD&レコード店の「アメーバ」。体育館のような店内に、これでもか! と並ぶ品揃えを見てやや興奮ぎみ。ここは新譜は決して安くないけれど、中古なら掘ればかなりのモノが5ドル以内で出てくるというステキなお店。カゴを片手に、大量に買ってしまった……

ロスは決して治安のいい街ではないので、誰かが尋ねてきたときはちゃんと覗き穴からチェックしましょう。覗いてみると、怪しい人が立ってますね(笑)

 


モーテルの駐車場には、こんなハードコアなステッカーを貼っているアメ車が。お暇な方はこのステッカーに書いてある内容を読んでみて。こっそり写真を撮るつもりだった私が、銃を向けているように見えて怪しい


ロスといえばハリウッド。宿の近くだったというのもあり、まずはかの有名なハリウッド・サインを見に行きました。ここから見ると小さいけど、そばによると結構大きいんだろうな。その証拠に、ハリウッドの最後「D」の文字から自殺した女優さんがいるというのは有名な話

 

有名なチャイニーズ・シアター前にいると、どこからともなくバッドマンが……。こういうの見ると、一緒に撮らずにはいられないミーハーな私。しかし改めて写真を見るとマスクが窮屈そうなんだけど……

ハリウッドの目抜き通りには「ウォーク・オブ・フェイム」といって、ショービズ界に貢献した人たちの名が星型に埋め込まれている。問題のマイケルを発見。そうそう、マイケルといえば前回のノーベル賞の候補だったという噂も聞きましたが、ホント?

 

こちらはチャイニーズ・シアターの前に埋まっている有名人の足型&手形。でもよく見るとドナルド・ダックのには足しかないのね。なんとなく無理なのもわかるけど……

アメリカといえばコレです、コレ。世界一有名な国旗ではないでしょうか。思ったとおり、アメリカ人は国旗がダイスキ。いたるところでこうやって普通に国旗を目にする

 

ハリウッドにいくつかある映画系のミュージアム。もともとハリウッドというのはただ映画制作所があるだけのところだったらしい。が、近年観光に力を入れているらしく、いたるところでこういうアミューズメント・スポットができている模様です
もちろん、ハリウッドのお土産屋さんには有名人のブロマイドが並んでました。アメリカの原宿? こういうところにジャッキー・チェンが並んでいるとなぜかニンマリしてしまうのは私だけ?

 

ブロマイドより私が気になったのはなんといってもマッチョな自転車ポリス。たくましいその肉体はこのままゲイ雑誌に使えそうだ(笑)。ハリウッドのまわりをパトロールしてくれているので心強いかぎり
お次はこれまた有名なビバリーヒルズ。つうか私たち、ミーハーだな(笑)。美しく街路樹が並んだこのエリアはさすが世界のセレブたちが住む街です。ちなみにここはただの住宅街で観光スポットではないのだけど、こういうところに行けちゃうのも車ならでは

 


世界のセレブたちが住む家は思ったよりもガードが固く(当たり前か)、高い塀を張り巡らせている家も多い。こういうふうに外から家が見えるほうが少なかったのがちょいと残念。それにしても見るからにステキそうな家です。いつか、私たちも、ああ、いつか……

ロスといえばグラフィティがさかんな地としても有名。メルローズで見かけたものはもはや立派なアートです

 


サンタモニカに向かう道で見かけたビル郡。ロスはやたら平たく、ほとんどの建物が高くても2階建てが多い。だから写真のようなビルは逆に真新しい感じがするほど


ロスといえばビーチ・カルチャーの発祥の地でもあります。こちらは有名なサンタモニカ・ビーチ。いやあ、こんなビーチが普通に街にあるんだから、文化が生まれるってのも納得ですな

 


サンタモニカ・ビーチの夕暮れ。このビーチはいまはロス住民の海水浴場として有名ですが、こういうところでも普通にこんな夕日が見えてしまうのもうらやましい話です。うーん、絵になるなあ、ちくしょう(笑)
波はあまり高くないけれど、もちろんこのビーチにもサーファー君たちがいます。夕日に向かってボードをかかえ海に飛び込んでいく青年。うーん……アメリカの青春だあ(笑)

 


夕日が沈んだと思ったら、今度は夜の出番です。今日は満月。ロスでお月見というのも、なかなかオツなのでは? としばし砂浜で佇んでおりました

翌日はダウンタウンへ。ちょぼちょぼっとビルが並んでいますが、この規模の街にしてはやっぱり高層建築物は少なめ。このあたりは噂に名高い日本人街リトル東京ですが、予想に反して意外とさびれた感じだったなあ

 

ロスに来て感動したものといえば吉野家の牛丼! 日本では「えー、吉野家〜」という感じですが、ここで見ると「えっ! 吉野家!」となるから、愛国心って不思議ですね

もうひとつ感動したものといえば、クリスピー・クリームのドーナツ。ロス在住のレイコさんが連れていってくれたお店では、こんな風に工場内部まで見学できるようになっていました。シュガー・クリームがかかってテカテカしたドーナツ、今見てもヨダレが出る(笑)

 


なぜか店員さんが被る帽子をもらったので、とりあえずお決まりのポーズ(笑)。クリスピー・クリームはもともと南部で生まれたものらしいのですが、ここロスやラスベガスにも進出しているとのこと。軽やかな食感がたまらないのね

ロスのもうひとつの有名ビーチ、ベニス・ビーチへ。ビーチ沿いにはいろいろなお店が建ち並び、みんな散歩がてらブラブラ歩いていました。こういうリラックスした場所って、東京で見つけるのは難しいよなあ

 

ベニス・ビーチの脇にあったやたらデコラティブな家。こういう文化の匂いのする家に憧れます。といってもいまは家もないけどさっ

オープン・カフェではみんなのんびりとビールを飲んでました。そりゃあ、ビールも進むってもんです。こういう光景を見ると、ああなんかカルフォルニアっていいな、ちっくしょう、と思ってしまうのです

 


絶対いらないけど、気になるセクシーお土産Tシャツ。コレ、誰かに買って帰ったら絶対「いやげもの」でしょう。でも着ている人を見たい(笑)

ロスもヒッピー文化に大きく貢献している街ですが、このベニス・ビーチでもその名残が。さまざまなメッセージを立てかけた露天が出ていました。政府や社会に対するアンチテーゼ、だとは思うんだけど細かいし、英語だし読む気にならん(笑)

 

今日もロスにサンセットがやってきました。ロスはなんだか夕暮れが似合う街です。世界中の人が憧れる地ですが、こういう景色を見ていると「ここって住むにはいいよなー」と漠然と思ってしまいます